「原点回帰を目指した大人のライダー」というには、うむ〜といった案配だ。考えつく限り列挙してみると
- 変身シーンがしょぼい。原作漫画でも「マスクを被る」ということになるが、あえて被る必然性を見いだせないところに苦しさを感じる。いや怒りによって珍顔化した素顔を隠すという理由があったんじゃないかと思うのだが、その辺を絵でみせることを略しているので、ライダーはイケメンのままだったりする。
- 本郷猛がイケメンすぎる。一文字隼人は74年のTVシリーズでもやや昼行灯的性格なのでホスト面のエッチマンというイジリ方をしてもよいかなあと高野八誠には合格点が出せるが、本郷猛は藤岡弘、の別名なので線の細い黄川田将也にやらせるというのは誰も納得できないと思うぞ。ちゃんとフジツボとか食べて肉食って血を濃くしなきゃなあ。
- ストーリーの破綻。よくも悪くもプロデューサーの白倉伸一郎だが、今回はテンションが維持しにくい構成をとっているので、話の雑さが激しく気になる。緑川博士のキャラクターを省略してしまったので、ルリ子さんと1号2号の三角関係に収れんしたのメインストーリーも底浅でよろしくないが、コンパクトになった本編とはあまり呼応しないサイドストーリー、コブラ男とへび姫メドウサの悲恋つうのは本当に必要だったのか、白倉伸一郎に問いただしたい、一晩かけて。原作は色恋抜きにしても結構語るべきところ多かったと思うよ。
- 余計なにぎやかし。つってもこれに関しては、喜ばしいところもあるので不問にしたい。ウェンツはとりあえず「こうだすのか」とややサプライズ的取り扱いなのだが、そもそも不要なエピソードの主幹キャラなので可哀想だが要らん子。宮内洋と故・天本英世の登場は大人の観客に対するウィンクとして有効かな。
こんにちは!
ネコのタマ4とか今日フのみそ汁とか、世の中にはされるとおっかない怪談とか都市伝説がはびこっているのですが、ドイツ在住の看護士ゾフィアさんは交通事故にあって以来、アイシーデッドピーポーな6センスを発揮するようになってしまいます。
ゾフィアさんのカレシは、不思議ちゃんが好きなタイプなので正直悪い気はしなかったのですが、ゾフィアさんが「ねえねえ、アナタの後ろにいるわよ」とか「やだやだ、こっちをみてるわ」とか日常茶飯事365日寝ても覚めても夢の中でも宜保愛子が廃墟病院を彷徨うようなコメントをしまくるのでウンザリしてきます。
「ゾフィア、もう耐えられない。別れよう。」とゾフィアさんのカレシは切り出しますが、窮したゾフィアさんは「いや〜ん、あなたのイボイボチンボ無しでは生きていけない〜!」とシャウトして手にした文化包丁でゾフィアさんのカレシを滅多刺しにします。
こうしてゾフィアさんのカレシははわらたをぶちまけて死んだのですが、当然化けて出ます。「おいおい勘弁してくれよ〜」とゾフィアさんを問いただしますが「だってあなたが悪いんでしょ〜意味分かんない」と逆ギレします。
そう押されると、ゾフィアさんのカレシは幽霊のくせに弱気だったので折れてしまいます。「分かった分かった食事をおごるから機嫌を直してよ」と申し出ますが「ちゃんとしたフルコースがある店じゃなきゃだめんだからね!」とゴリ押しの一手で迫るゾフィアさん。
そうくるとゾフィアさんのカレシはニヤリとして、してやったりとした顔をして言い放ちます。
「これが本当のお前を振るとゴースト(フルコース)でござい!」
すいません、きょうはなかなか降りてこなかったのでこんなオチしか思い付きませんでした! 明日は絶対、ぜ〜ったいホームラン打ちますんで許してつかわさい! それでは次回もお楽しみに!
砂漠というロケーションのよさと2大「仕事なんてえらばねえよ」的傭兵俳優のセットでなかなかお買い得感のある1本。
家路を急ぐ1人の男。今日も何事もなく終わった、そう思った矢先、謎のガンマンの男に昏倒され拉致される。気づけば砂漠のど真ん中で縛られている。ワタシハダアレ、ココハドコ? てな感じでおっぱじまる監禁スリラー。今風にいうならソリッド・シチュエーション・スリラーってかい。
本作のユニークな点は、砂漠が密室環境として有効に機能している点で、唐突に地獄の責め苦を味あわされる不毛さ、理不尽さが、ただ太陽と砂しかないシチュエーションにマッチしている。また、砂漠って誰が撮ってもいい絵になるからね。どのシーンも砂漠の広大な何も無さを捉えていて素晴らしい。
また、虐げる側の提供する無意味と思われたゲームの数々が実はそれなりに筋が通ったものであり、これにより虐げられる者虐げる者2者の立ち位置が逆転しまう説話的トリックが魅力的。いや、多分キャスティング如何では怒るかもしれんが、この2者役がそれぞれルーク・ゴスとランス・ヘンリクセンでしょ。どちらも平等に怪しいのがいいよねえ。
脚本・監督はブレット・A・ハートという新人。これが長編第1作目。才気というものが感じさせるまでには至っていないが「砂漠でやればいい」という着想が出来る点で、将来喰っていけそうな有望株のような気がする。