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88ミニッツ

88min唐突に処刑宣告を受けたアル・パチーノが、正体不明の犯人と対決するサスペンス。

パチーノは犯罪心理分析医で、連続殺人犯を裁く陪審で証言したばかりだったが、その殺人犯の手口を真似た殺人事件が発生する。凄い眼力を働かせて事件の関連性を調べるパチーノだったが、犯人から電話を受け取り「キサマをあと88分後にぶっ殺す!」という脅しを受けてしまう…その時、パチーノは物凄い眼力を働かせながらひたすら困惑する。

アル・パチーノはホント追い込まれる表現ってできない人じゃないかなと思う。あまりに眼力ありすぎで、罠にはめられ憔悴する男というのがまるで板に付いていない。

まあそれでもいい。報復なのか何かの示威行為なのか意図不明の犯人と知恵比べに指名された名探偵という判りやすい図式ではあるので、ケレン味勝負のフーダニットと考えましょう。

ただパチーノが身を置いてるロケーションがあまりにカナダで安っぽすぎ。これは正直どうかと思う。RHIが量産する2時間サスペンスと同じ背景で演技をやらされるパチーノの絵面って、みてらんない。せっかくのパチーノなのに。

ダークナイト

もうこれはコミック原作ではない! コミックのうま味を拭い去ってバットマンのイヤーワンを描いた前作『バットマン ビギンズ』によりコミックファンの反感を買ったクリストファー・ノーラン、ここで万人に目配せの効いた続編をつくるのかと思いきや、よりダークにより深く前作のタッチを掘り下げた。

もうこれはコミック原作でない、グラフィック・ノベルだ。たしかにノーランには色々反省してもらいたい点が色々あって、まあその最たるはコミックファンの心情を逆なでするリアルタッチにあるのだが、やはりノーランでなければ達成できない独自性があり、今回の『ダークナイト』はノーラン自らが構築したバットマンの世界観を完成させた大傑作だ。

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バトルフィールド TOKYO

Monsterうそおおげさまぎらわしいで有名なアサイラムによる『クローバーフィールド』便乗作品。

とはいっても、その他のアサイラム作品と比べて頭ひとつ話題性が抜きんでていたようで、普段のアサイラム作品を知る人でも

  1. 舞台が東京
  2. 以下の予告編が煽る通り、手持ちDV風の画調がいつもの特撮・作劇のチープさを隠してくれるはず

という2点セットでワクテカっていたはず。で、つい先週アルバトロス・ネクシードレーベルでリリースと相成ったのだが、いやあ凄いね。舞台が東京つうのはウソ偽りなしだが、どんなにドキュメンタリー風にしてもいつものアサイラムだ。ヘタクソだ。相変わらずやる気がない。

台詞のある日本人のほとんどが日本語ヘタクソつうのも凄いが、怪獣が大暴れしているというのにメインでフレームインしている人以外は、普通に歩いちゃっている。緊張感もなく、逃げ惑う様子も騒いでいる様子もないんだな。

このあまりに真摯さに欠ける映像作りはさすがアサイラムだと逆に関心してしまう。手持ちDVでフィクションという手法は、ウソを真に迫ったものにするためのテクニックであるはずだが、そんなテクを駆使してもサボりたい、ラクしたい、てきとうでいいじゃんというナアナアさをまったく隠せてない。つうか隠す気がない。人をナメきったこの豪胆さはほかの映画人が学ぶべきところなのかも知れない。いちユーザーである僕としてはまったく評価しないが。