2008.8.17 2:01 AM

ニンジャ★チアリーダー

NINJA CHEERLEADERS忍術使いのチアガール3人組が街の腐敗を正すため、脱いで着替えて徒手空拳を振るいゴロツキを退治しながら、ストリップ大会とか出ながらやっぱり徒手空拳を振るいマフィアを退治…とまるで夢のような1本。

水着・チアガール姿でピチピチっぷりをアピールする着エロと彼女らをみたら男という男が振り向く幼稚なエロス描写がバカでよい。

また本作は身の丈を知った安さがよい。大ざっぱな映像と高級感がない娘さんたちが披露するユルいアクションは、ああオレはくだらない映画を見てるなあと感慨ひとしおだ。

そうそう、悪役のマイケル・パレも適役で、キャノンや21世紀ピクチャーズで培った覇気のない演技が、素晴らしく作品にフィットしている。この路線で恥も外聞もなく踏ん張ってもらえれば、多分彼は第2のデビット・キャラダインになれるんじゃなかろうか。
うん、がんばれ。

2008.8.16 6:56 PM

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

Mr.Beans Holidayなるほど、前作で不備だったのはしゃべるMr.ビーンじゃなくて、しっかりしたウケ役が必要だったのね。

今回のMr.ビーンはセリフも少なめで、その分セルフボケセルフ自爆多め。なかなか普段の調子が出ているのだけれども、それよりも可憐でフレンドリーな娘っこエマ・ドゥ・コーヌとウィレム・デフォーがMr.ビーンの向こうを張る後半戦に見応えがある。

特にウィレム・デフォーはチビで自己中心的なアーティスト脳の持ち主というナイスなキャラクターで、自作の制作・脚本・監督・主演のセルフプロデュース映画をカンヌで上映中、観客が新田次郎の小説よろしく次々に遭難・力尽き、デフォーひとりが悦に浸っているシーンは、誰しもマジウケするだろう。

また、異様に多福感のあるエンディング処理も素晴らしい。これだったら見終わった後、ああ面白かったねと素直に口からでるはずだ。意外にこういう映画、ないものなのよね。

ただ、僕自身Mr.ビーンのあの芸風がちょっとバリアを感じてしまう。だから、うん、やっぱハンパな意味で楽しかったとしかいえないんだよなあ。

2008.8.13 1:52 PM

GSG-9 対テロ特殊部隊

『GSG-9 対テロ特殊部隊』やっと全部見終わった。

実際のGSG-9という特殊部隊は位置づけとしては日本でいうところのSSTに近いもんなのかな。軍に対してアレルギーのあるところでの、微妙な立ち位置の特殊部隊といった感じなのな。このドラマでは、ベラルーシやコソボなど海外出張もするのが珍妙に写るが、軍人じゃないから海外派兵にならんというは国境警備隊という準軍事組織ならではの立ち位置が可能にするマジックだろう。ま、西部警察が瀬戸内海で漁船を爆破したり、もっと古いところいくとワイルド7がベトナムいったりする、所轄や国境に対してはかなり大らかな我が日本国民にとってはどうでもいいとする。

それで、『GSG-9 対テロ特殊部隊』はイケメンとかトルコ系移民とか背か高いだけでキャラが立たないバカとか、個性にムラがあるチームを、サイモン・ペグを10ぺん殴打したような面構えのチームリーダー(声の出演:小山力也。ジャックなんとかと同じ調子なのでかなり混乱する)がシキりながら、いろんな国が地続きのドイツらしいテロ・犯罪に立ち向かうという趣旨だ。

対テロドラマつうとオレはジャックバウアーなんだか、『GSG-9 対テロ特殊部隊』の場合、如何せんドイツだけあって相対的にライトでほどほどなのが魅力。

エアフォースワンを撃ち落としたり核爆弾がロスで爆発したりいきつくところまでいった『24』よりも、アクチュアルな事件が起こるこちらの方が牧歌的でいいかもしれん。ただ、隊員たちの家庭の事情ドラマはかなり不必要で、チームリーダーの奥さんがGSG-9メンバーの兄弟と不倫なんていうメロドラに呆けてしまう。

ということでこれから13エピソードのうち、「つまみ観するならこの3エピソード」ということで、ホームドラマ的要素が削ぎ落ちてくる後半戦から僕が強引に選んでお勧めしてみる。

オレは全部みたけど忙しい方のために『GSG-9 対テロ特殊部隊』つまみ観するならこの3エピソード

GSG9-e7第7話:GSG-9が家族ぐるみのテロリストと対決する話。うん『24』シーズン4と同じなんだ。ごめんな。この家族は学生運動くずれでドイツ赤軍の闘士なんだが、家族の中に年頃の娘がいて、父親のいうことを聞かずアンチ反社会に目覚めるという、普通の精通直後の厨房とは真逆のドラマが展開される。社会がヤダというより両親がヤダなんだよな、反抗期って。無論、アナーキズムを前提にした家族愛も崩壊し、結果的にこのテロリスト一家は救われない。テロも治安維持も家族も、時と場合によっては人を幸せにしないことを描いた好エピソード。

GSG9-e9第9話:GSG-9候補訓練生が自衛隊レンジャー部隊も泣きながらやるという山岳訓練で迷子になるが、それをつけ狙う謎のスナイパーがいて、ひとりひとり候補訓練生を射殺。これを阻止するべく現役GSG-9チームが山狩りを開始。仲間が殺されていなくなっても棄権したものと誤解する勉強マシーンと化した候補訓練生たちと何とか全員救いたいGSG-9、そして何とか全員ぶち殺したいスナイパーの三つどもえの追撃戦が、冒険小説的妙味となっている。ただし45分の枠内でこれをやるので、ドラマ的食い足りなさも残る。

GSG9-e11第11話:ボールペンに仕込まれた液状爆弾で未曾有のテロを引き起こそうとするテロリストVS GSG-9の巻。このテロリストは旧東ドイツの警官でドイツ統一でリストラされたという設定も泣かせるが、最後にボールペン爆弾をどこにしまったかというくだりは哀れ極まりないものがある。テロリストの孤独さとダークサイドに触れた佳作エピソードで、どうしても1本だけのつきあいで勘弁という向きには、正直このエピソードだけで十分かもしれんね。ちなみにテロリスト役の声の出演は中博史。耳をすませば、ジャックとビル・ブキャナンの対決が楽しめるということで、一石二鳥なのである。

2008.8.12 11:06 AM

メガスネーク

, § DVD Review ◊ セクサー (ö) (0)

メガスネークアヴィ・ラーナーが大作を手掛けながらも細々と続けるNU IMAGE怪獣シリーズ。もうタイトルからしてなんだが、当然、大蛇が人を襲う映画です。もうこれぐらい臆面もなく直球だと面倒がなくていいよね。

それで、ここんところNU IMAGEとべったりのティボー・タカクスが職業監督モードでメガホンを握るのだが、こなれた脚本が幸いし、今回は正解だ。

このいわくありのヘビに対して3つの禁じ手を行ったらエラいことになるぞ! といってるそばからあれよあれよという間に戒律破りのヘマをやらかすという、忌憚のない『グレムリン』のパクリ。ドンドン獲物を大きなものにシフトさせていく大蛇の、いきものの成長の記録。なんか怪死事件が続発するけどお祭りは今年もやりますといって大惨事に突撃という、お馴染みの展開。こんなどこかで観たやらパクリやらを積み木のようにテンポ良く積み重ねるモンスター映画の醍醐味が本作にはある。こういう芸当はやっぱり職人監督の手でやらなくてはならない。

陳腐さをふまえながらもなかなか珍しい見せ場やキリングシーンも控えており、ケイジャンがAチームみたいに身の回りの物で改造した武器で大蛇を追撃したり、カーニバルのカートに乗る人間を一気に躍り食いにしたりと、過去にケレン描写の追究を行ったタカクスの成果が着実に表れている。

2008.8.7 8:48 PM

レイザーフィールド

Razor実録犯罪アクション、なのかなあ。レコメンによると、オーストラリア メルボルンで実際に起こった組織犯罪だというのだが、ソースはimdbらしい。どんなにググってもこれに該当する事件は見あたらないのであった。

それで本作はV撮りなのだが、本作で活躍するレイザー・イーターズなるギャングが犯罪行為をDV録画しているという設定で、さながら『バム・ファイト』みたいなエクストリーム系アングラビデオを観てるような気分。「JFKはこういった、犯罪は国家の成熟度に比例するとな! おめでとうオーストラリア!」と訳の分からぬ演説をして、グラインドコアなBGMをバックにAKやショットガンで家具を木っ端みじんにしまくるシーンは感動的だ。

また、社会の腐敗を一掃するといいながらシカトしたとかなんとか高校生レベルの因縁付けで社会人をパニッシュしまくったり、「レイザー・イーターズ」とロゴをいれたチームTシャツを作って大はしゃぎしたり(そのクセチームのだれもそのTシャツを着ない)、中二病を煩ったギャングのドキュン極まりない素行も魅力的。

やがて政治家やスポーツ選手を誘拐して制裁を加えるということになるのだが、そのアメコミみたいな自警団妄想が横溢する冗談みたいな展開に、実録ってウソくね? と頭を抱えてしまうという寸法だ。そういうキナ臭さも含めてちょっと楽しい映画だったりする。

VideoLooser: ビデオ負け犬

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