アドレナリンEX

80 MINUTES

世の中をナメきって生きていたシャバ造が死に直面しながら真人間になってゆくというサスペンス。

なんでも、借金を踏み倒した仕返しに聞いたこともない猛毒を注射され、80分以内に金を工面しなければ死ぬということらしい。大変だな。

そこから疎遠だった兄と関係修復を迫られたり、金を渡さなければ親友が死ぬという選択を迫られたりと、色々試練が突きつけられ、軽薄な我が身を恥じるという寸法だ。

まあ、これだけで終わってくれればいいところまで行ったんだけどね…オープニングからしてネタを割りまくりで最後のどんでん返しが分かってしまう。

初めの台詞が「今日はあなたの誕生日。今夜はサプライズパーティよ!」って、つまりなんとかキャロルですとかマイケル・ダグラスのムーゲっスと言ってるようなもので、あーあとため息をつかせてくれるのであった。

監督は『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のトーマス・ヤーン。さすがに演出面はドイツの誇るアクション派だけあって、畳みかけるように小気味よい。ただし、脚本もこの人だったりするので、底の浅さが気になるのであった。

ブレイカーズ・ラッシュ

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ウェッサイ系のギャングスタ映画かと思いきや、3人の黒いお友達がドタバタするコメディだった。

金策に困った3人組が銀行強盗を思いつくが、まずは銃を調達しようと資金集めとして献血。で、そこではした金をもうけてマフィアに掛け合うが、結局ゲットできたのは水中銃。水中銃を構えて俺たち超かっこええわーとガレージで意気込んで銀行へ向かうと、別の銀行強盗団に鉢合わせてしまい、ここで上を下への大騒ぎと相成る。

フッドとコメディの美味しい巡り合わせというとフライデー・シリーズを思い出すが、本作の場合は着想も人件費もモーマンタイな香港映画に近いテイスト。つうかDV撮影で安物を掴まされたような気分になるが、ハイコントラストで貧乏臭い絵面に対して、躁気質なドタバタがフィットしている。

当然、吹き替えで観るべきだ。

ユニバーサル・ソルジャーズ −アルティメット−

こんにちは! オレってユニバーサルなアルティメットだぜ〜とほざく若者が増えてどうしようもない昨今、サイボーグの人もそれぐらい横柄に構えていましてな、電子音をならしながら、ピコピコ、ワタシハ ユニバーサル ダ。ヴァンダ ホー。と自慢しています。まあそんな様子を快く思っていない海兵さんたちが、やいやいサイボーグのくせに生意気だぞ〜とジャイアンみたいに吠えるので、サイボーグの人はいたしかたなく、ブッコロ兵器を駆使して海兵さんたちを合い挽き肉みたいにします。

みなさんご存じの通り、海兵さんは訓練中はウジ虫で地上最低の生命体なのですが、海兵さんになった途端その存在は永遠で神なのです。神に逆らったらどうなるか思い知らせてやる! とランボーとかコマンドーとかその辺にかぶれたマッチョ部隊が投入されてしまいます。ちょうどその頃、サイボーグの人はユニバーサルなソルジャーなので、お花畑で出会った娘っぺとダンスを楽しんだりして、愛を育んでいました。

「ピコピコ、ワタシハ ユニーバーサルニ シアワセダナア」とホクホクしているサイボーグの人なのですが、そこにちん入してきた海兵さんたちが「オメー、サイボーグのくせにカノジョつくってんじゃねえよ〜。娘っぺの前でオメ〜をヤギみたいに犯してやる〜」とやさぐれた感じでせまってきます。海兵隊は神ですが、イズゲイだったのです。しかし、サイボーグさんはユニバーサルなので肛門がありません。人工肛門ですから犯せません。その抜け目のなさに海兵隊さんはひるみ、その隙にサイボーグさんは海兵さんたちのケツめどにアルティメイタムを突きつけて、ユニバーサルにぶち殺します。

悲劇は去りましたがサイボーグの人は途方に暮れてしまいました。成り行きとはいえ、目も当てられぬ殺戮を娘っぺの前で行ってしまったのです。もうあのころには帰れません。サイボーグさんは尋ねます。「ピコピコ、オジョウサン、ワタシハ ユニバーサル ナ ソルジャー ダ。ソレデモ ワタシヲ ダーリント イッテクレルカ」サイボーグの人は、機械ですから涙は流せませんが、今は泣きたい気分がよく分かりました…。そして娘っぺは答えました。

「いや、無理」

そういわれるとサイボーグの人は自爆しました。めでたしめでたし、いや、めでたいと思えばいいことはあるんですよ! では次回もお楽しみに!

アンダーブラッディ

アンダー

ジェス・フランコ監督作品。面妖なユーロトラッシュ世界の体現者も、21世紀の流れに勝てず、いよいよV撮りに手を出していたんだな。ていうか生きて新作を撮り続けていることが驚きなんだけど、これだけ年齢を重ねても経験を積んでもできあがったものは相変わらずで、おっぱいと百凡のつまらなさは健在というのはある意味凄い。数多あるジェスフラ映画の通り、何が起こっているのか判らないという方法論で全編貫き通す。

話の筋を追っていくと、若いガールズ・バンドがどこかの古城でデモしていたら地下に眠っていた吸血鬼が起きてしまう、という話でいいのかね? あまりにも寄り道するイベントと出演者の大根演技で、何度観ても途方に暮れてしまう。

インディースでこのレベルの映像はごまんとあるのだが、ここまで徹底的に観る気を削ぐ映像は、僕は知らない。この「つまらない」ということの追究に掛けては、ジェス・フランコは最高レベルの映像作家であり、孤高の存在なのだ。

バーサス・プレイヤズ

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こんにちは! えーとですね、最近カラーなブラザーはストリートの掟ですってんてんになるようなんですが、皆さんいかがお過ごしですか? 僕は元気なんですが、ブラックなイザイヤさんという人は、家族を組織にぶち殺されてしまったので元気がないんですよね。

でもイザイヤさんは黒人で屈強なのでめげません。「俺最強メーン」といいながら黒いパニッシャーになって組織の連中の尻アナを狙います。

組織の幹部の中で一番下っ端を捕まえてくるのですが、「テメエYO、家族のYO、仇だYO」といざ銃で脅したりすると、下っ端の人は「あんた、残酷(コク)、仁(ジン)義知らず」とラップしながらニヤニヤするので、テック9でアナルに風穴を開けます。

続いて、ナンバー2のスケベな黒人の人を追い詰めてですね、「テメエYO、死ねYO」とヒップな感じで攻めると、ナンバー2の人はスケベなのでどうもオナニーしまくっていまして「今一刻(コク)腎(ジン)虚寸前」と箸にも棒にもかからないダジャレをするので、イザイアさんは9mmを二丁にしてアナルに墓穴を掘って差し上げました。

まあそんな調子で激戦とラップの結果、いよいよ組織のビックボスとの対決と相成るのですが、このビックボスもどちらかというとラップせずには居られない人なので、「俺の帝国(コク)、尽(ジン)期寸前」といいながら、「ケツを向かい合わせて対ケツだ!」と尻相撲を申し込みます。

で、その結果、イザイアさんは押し出されて負けるのですが、組織のボスは手をさしのべ「俺はYO、おまえのYO、オヤジだYO!」と衝撃の事実を告白します。「ノー!!」と絶叫するイザイアさん、高らかに笑う組織のボス、といったところで死んだはずの家族が現れて「イザイヤよ、私たちはおまえを試したのよ」と告白するので、イザイアさんはさらに驚きます。「そ、そうかメン、俺たち家族で、ブラザーだったんだYOね」と嗚咽混じりにラップします。人類皆兄弟家族、生きとし生けるもの、助け合って生きなければならないのです…。

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