ハイ・オクタン

スタントマン兼映画監督、ジョン・スチュワートの自伝映画。いや、自伝ビデオ。いや、もっと厳しいことをいうと、スタントマン版『ふぞろいな秘密』。金が掛かりそうなシーンは全部フッテージ、「オレってエラいけど大変なのよ~」という甘えきった態度がにじみ出る再現ドラマ。ひいき目にみても金を払うクォリティーではないので要注意。
この方の仕事といったら『パワーレンジャー』の俳優たちに稽古をつけたぐらいしか思いつかんのだが、本人役がそのパワーレンジャーのひとりだったりする。なんか知り合いに声を掛けまくって作ったようだ。「なあなあ、出てくれよ~たのむよ~」と仲間も甘えちゃったんだろうな。
そうそう、もうひとつ忘れてはならないスチュワートの偉業があって『デッドチェイス’90・地獄のハイウェイ』にて、未公開ながらも日曜洋画劇場で視聴率15%越えをしたことがあるという実績の持ち主。本作はその辺の制作秘話をひけらかしてくれる。
『デッドチェイス’90・地獄のハイウェイ』の原題は “Action in U.S.A.”なんていうど真ん中過ぎるもので、映画の初めから終わりまでカーチェイスばっかり。FBIと悪党が小娘を奪い合って、何十台も車をクラッシュさせ、拳銃一発で車が大爆発を起こしたりする。その派手なだけで園児もド胆を抜く幼稚極まりない内容に「脚本、たぶん無いんだろうなあ」と観た当時思ったが、本作によって脚本をちゃんと書いていたという衝撃の事実が明らかになる。アホだ。