世の中をナメきって生きていたシャバ造が死に直面しながら真人間になってゆくというサスペンス。
なんでも、借金を踏み倒した仕返しに聞いたこともない猛毒を注射され、80分以内に金を工面しなければ死ぬということらしい。大変だな。
そこから疎遠だった兄と関係修復を迫られたり、金を渡さなければ親友が死ぬという選択を迫られたりと、色々試練が突きつけられ、軽薄な我が身を恥じるという寸法だ。
まあ、これだけで終わってくれればいいところまで行ったんだけどね…オープニングからしてネタを割りまくりで最後のどんでん返しが分かってしまう。
初めの台詞が「今日はあなたの誕生日。今夜はサプライズパーティよ!」って、つまりなんとかキャロルですとかマイケル・ダグラスのムーゲっスと言ってるようなもので、あーあとため息をつかせてくれるのであった。
監督は『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のトーマス・ヤーン。さすがに演出面はドイツの誇るアクション派だけあって、畳みかけるように小気味よい。ただし、脚本もこの人だったりするので、底の浅さが気になるのであった。

